2022年7月4回商品トピック

めぐみちゃんとは、生産者である「東町特栽米耕作者組合」と常総生協がお付き合いを始める時に付けたお米のブランド名です。めぐみちゃんの産地である常総市は、一級河川の鬼怒川・小貝川に挟まれ、肥沃な大地が広がる米作りに好条件な地域です。コシヒカリの特徴である甘みと粘り気のある食感を、米作りのプロたちが最大限引き出しています。

●常総生協とめぐみちゃんの歴史

◆出会い

 さかのぼること1993年。全国的な不作による 「米不足」が発生した年です。この年、どこの生産者や取引先からもお米の入手が困難だった時、私たちの地域の「東町特栽米耕作者組合」の皆さんが常総生協へ新米を全量出荷してくれました。

◆農薬空中散布の廃止

 当時、東町は農薬の空中散布が行われていました。常総生協では生産者に自然なままの安心なお米を組合員に届けたいと、空中散布の中止を提案をしました。最初は反対もされましたが、頻繁に田んぼに通う事でお互いの事を知るようになってきました。そして、生産者と生協が一丸となり空中散布を除外するよう運動を始め、その2年後に空中散布の除外地域指定となりました。

◆限りなく農薬をゼロに

 めぐみちゃん(コシヒカリ)は「種」についてもこだわりがあります。水稲に感染する病害の多くは種もみに潜んでいるため、苗どこを作る前=「種もみ」の時点で化学合成農薬を用いた消毒をおこないます。対してめぐみちゃんは、農薬の代わりに「65℃・10分」の温湯消毒で種子消毒をおこなっています。

 また、1999年より「農薬無散布でお米を作れるかどうか」 組合員と共に無農薬実験田を開始。毎年生産者の努力で農薬成分量を減らし、現在は初期除草剤1回までに抑えています。めぐみちゃんの「実験田」は単なる田植え・除草・稲刈りの体験の場だけではありません。たとえば、宮城の黒澤さんのお米は無農薬で作っているのであれば、この地元の水海道でも同じように無農薬で作れるのではないかと考えたからです。生産者の方も「初期除草剤を無くすのは難しい」とのことで、今年も実現はしていませんが、この実験田だけは無農薬でやる!とこちらの”意地”のような気持ちもあります。※今年は新型コロナウィルスの影響で、実験田の田植え・稲刈り体験&交流会は中止となりました。

◆共に歩む生産消費運動として

常総生協と東町特栽米組合は単なる”取引先 “ではなく、組合員に安心して食べてもらえるお米を共に 作り続けてきました。そのめぐみちゃんが今年も新米として登場します。地場のお米を食べて、太陽と土の“めぐみ” をいただきましょう !

めぐみちゃん生産者と組合員が無農薬で毎年田植え・稲刈りをしている田んぼでは、オタマジャクシ・アメンボ・ザリガニなど多様な生態系が育まれています。

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