能勢農場(大阪府・能勢町)

健康な牛肉を食べよう!
健康が一番『ありのままに育てる』
農場風景

一般のスーパーなどでもアメリカ・カナダなどからの輸入牛肉が多く見受けられるようになりました。安価でボリューム がある肉として人気が出ていますが、ホルモン剤(成長促進剤)を投与し、日本では最低でも25ヶ月齢くらいまで餌を食べ させなければ出荷できる体重にならないのに、20ヶ月齢の肉牛が、すぐに出荷できるくらいの体重にまで増幅します。

歩留まりが良く効率的に育てることができますが、乳がんや前立腺がんといった「ホルモン依存性”がん”」の増加と相関 関係にあるというデータも学会で発表されています。

能勢の牛

対して、能勢農場では「極力自然のままに育てたい」という思いから、ホルモン剤・抗生物質は不使用。 ワクチンも基本的に投与しません。
一般には生後→450~500kgになるまで25ヶ月と言われていますが、能勢農場はさらに1~2ヶ月丁寧に育てて出荷します。
単に歩留まりを求めるだけでなく「健康な牛を育てる」事を第一としています。

地域や生産者と”協同の精神”で作る飼料

さらに自家配合飼料は、米ぬか、バガス(サトウキビ搾汁後の残渣)、糖みつ、ビールかす、おから、発酵ふすま、 藁(わら)をローダーで混ぜ発酵させます。 この中のほとんどのものが、地元のものや提携生産者からの協力を得て調達しています。

能勢の飼料

例えば、藁であれば、地元の農家さんからいただいています(初期除草剤1回の田んぼ)。 変わりに能勢農場スタッフが牛糞を田んぼに運び”肥やし”にすることで農家さんも毎年良質なお米を作ることができ、 まさに協同の精神で飼料を作っています。

比較表
牛肉本来の旨味が感じられる

一般の市場ではサシが十分に入った『霜降り』と呼ばれる状態の肉が高級品とされています。ですが、この霜降りの状態は牛にとっては不健康以外の何物でもないという事はあまり言われていません。

ロース切り落し

肉牛を生産する農家を「肥育農家」と書きますが、これは文字どおり「肥らせて育てる」という行為であり、体を大きく 育て、かつサシが多量に入った肉になることが望ましいとされています。サシのたくさん入った霜降り肉の牛には、太って 歩けなかったり、糖尿病のような症状で目が見えなくなっていたりする牛がいるのです。無理に太らせているから病気にな りやすく、予防のための投薬も必要になります。

寺本さん

対して能勢農場の牛肉は赤身の美味しさが感じられる、どこか懐かしい牛肉本来の旨味があるお肉です。「牛特有の臭みが ない」「脂がくどくない」のが特徴です。 代表の寺本さんは「脂がくどくないというのは、地元で食べてもらう方からも多く聞く。人間と同じで本当の意味で栄養の あるものを食べている人と、サプリや添加物まみれのものを食べている人との違い、という事ではないだろうか」と話しま す。

集合写真