2021年10月2回商品トピック

1870年創業 天然醸造醤油・無添加みそにこだわるつくばの老舗

 1870年頃に創業した老舗店。国産大豆、茨城県産米と厳選された原料で作る天然醸造の醤油と味噌にこだわる蔵元です。脱脂加工をしない丸大豆をそのまま使用します。もろみについても、一般のもろみは約半年で生成→製造→販売されますが、沼屋本店は約2年間。分解発行期間の長さ=味の深みにつながります。
 さらには、貯蔵する木桶も徹底的なこだわりがあります。江戸時代までは、和食のベースとなる醤油、味噌、酢、味醂、酒などの基礎調味料は「木桶」でつくられていました。ところが、費用対効果が合わないという理由で、桶仕込みの調味料は減少の一途をたどり、醤油業界の例では全体の1%以下まで落ち込んでいます。木桶に使われることの多い「杉」の木材。その表面を拡大すると無数の小さな穴があり、発酵の主人公である微生物が住み着いています。そして、わずかに空気を通したり水分をため込んだりと、日々表情を変える姿は桶が呼吸をしていると表現されるほどです。桶仕込みの多くは春夏秋冬の温度変化に応じて発酵をする天然醸造、そして時間がつくりあげる奥深い味わいはうま味成分のグルタミン酸の量が多くなるとの研究結果もあります。
大豆、もろみ、木桶、それに費やす時間―全ては「奥深い旨味」の為に、沼屋本店はこの製法を貫きます。

●この醤油の製法にアクセントを加えた、特製「だし醤油」
 今回の「だし醤油」はこのこだわり抜いた「醤油」を「だし醤油」にしました。茨城県産の大豆を使用し、さば節・かつお節・昆布など数種類のだしを丁寧にとりました。濃いめの仕上がりになっていますが、これ1本あれば本格的なそば屋さながらの味わいをご家庭で味わえます。おすすめはそば・うどんなど麺類の汁として、またこれから寒くなってくる時期、煮物の隠し味としてもぜひおすすめです。
 

醤油の工程を担うのは父から代表を受け継いだ和浩(かずひろ)さん。
醤油は和紙を何層にもひいて、一滴一滴丁寧に搾り取ります。

およそ150年受け継がれてきた木桶。木桶には発酵の素となる「微生物」が宿り、代々醤油づくりの重要な役割を担っています。

10月2回カタログ(本紙)はちら

10月2回カタログ(JOSOわいど)はちら


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