2021年4月1回商品トピック

今週のおすすめ!
~春が旬!プリップリの“地あさり”~

◆なんで「あさり」って言うの?
あさり(浅利)の語源は、日本各地の浜辺で手軽にとれる事から『魚介類をあさる(漁る)』が転じて『あさり』になったと言われています。だから潮干狩りでもとれるんですね♪※近年は国内産が減少し、市場に出回っているあさりの半数以上が中国や韓国からの輸入品になっています。


◆『地あさり』ってなぁに??
塩屋さんのあさりは「地あさり」にこだわって複数の国内産地から一番良いものを選んでお届けしています!「地あさり」とは、元々その浜地にずっと住んでいる地元あさりのこと。自生しているあさりは数が少ないので、他の産地から稚貝(赤ちゃんの貝)を買ってくる⇒浜地にまいて育てる⇒漁獲するという蓄養(ちくよう)が一般的です。あさりは、住んでいる海の環境に合わせた模様になります。住む場所が変わったタイミングで模様が変わるため、貝の模様の分かれ目をよ~く見ると「地あさり(写真右)」なのか「蓄養(写真左)」なのかがわかります。

※上の写真がその比較。住む場所が変わると、そこから年輪のように模様が変わります

◆砂抜きにワザあり! 砂抜きは一般的には1日以上かけますが、塩屋では季節や水温に合わせて砂抜き時間を調整し、「旨味を残す」ところが特徴です。砂を抜きすぎると旨味を吐き出してしまうため、長年の経験がものをいう、最も神経を使う工程です。

◆旨味が増す「緩慢凍結」! 冷凍庫で凍結(約-22~-27℃)します。貝の旨味を増大させるのは凍結の段階で「いかに負荷をかけるか」。塩屋では長年の経験を生かし、上記温度帯で約12時間、緩慢(かんまん)凍結によリ‘‘じわじわ‘‘と負荷をかけ、旨味成分を増やします。緩慢凍結する事によリ、活と比較すると明らかにダシの濃さに違いが出ます(オルニチンは-1 ~-8℃の間で活の8倍まで増えます)。一般的にはブランチング(加熱)、若しくは滅菌塩水洗浄→急速凍結が主流ですが、これでは旨味も出てしまい、俗に言う「ミイラの貝」になってしまいます。塩屋独自の凍結技術で、「活よリ旨い」冷凍の貝を実現しています!

◆貝にやさしい手選別                                       訂筒状の機械に投入し、グルングルンと回しながら選別する機械選別は貝が弱ってしまいます。塩屋のしじみ・あさりは貝にやさしく、人の手で丁寧に選別しています。

砂抜きと凍結に技術が光る~貝といえば「塩屋」~

●塩屋とは?                                           茨城県ひたちなか市に工場を構え、しじみの産地茨城で30年以上にわたり専門メーカーとして地元・涸沼の大和しじみを中心に生協のカタログ企画をメインとしてあさり等の貝類を販売しています。特に「大和しじみ」は漁師が昔ながらの鋤簾(ジョレン)と呼ばれる手掘り工具で漁獲した物を厳選して買い付けしています。貝一つ一つを傷つけずらい、とても貝に優しい先人の知恵が生み出した漁法です。涸沼はもともとは海だったものが那珂川の作用により封鎖され、湖となったもの。よって海抜も0mで1日に2回、水位が平均して約40cm上下し、満潮時には海水が涸沼川を逆流します。これが汽水湖と呼ばれており、塩分濃度が著しく変化し、水門が無い自然のままの産地です。これにより涸沼のしじみはほどよい塩加減と豊富なプランクトンを食べて美味しくなります。今回は、長年の経験と技術が詰まった「活より旨い貝」のヒミツをお知らせします!

地元の漁師を守り、被災地を支援する~  

3.11の震災を乗り越えて・・・塩屋・石原社長

震災当時は丁度、工場の移転をしようとしているところでした。今稼働している海門工場に製造機、その他資材の搬入が終わり移転準備が整った時に震災が起こり、海門工場は液状化と地割れにより立ち入り禁止となりました。当時稼働していた殿山工場は運よく1週間で電気は確保できましたが品質を保つために冷凍庫が開けられない状態でした。2週間後、納品会社として出来たものから発送を開始することになりました。
当初は情報が錯綜する中で放射能の影響を推し量りながら漁師の生活を守るためにしじみは全量買取り、在庫だけが増えていきますが出荷は出来ない状況でも買い続けるしかできないもどかしさがあったと記憶しています。1ヶ月が過ぎる頃、常総生協の有志の皆様が突然来訪、手つかずの工場の清掃に来て下さいました。諦めていた工場再開の始まりであり、勇気を頂いた時でした。
これ以降、東北の復興を塩屋の目標にして心の支えになりました。東北中心の製品提案、資材や売り先の提供を目的として相馬の朝市クラブと共に四季と言う支援団体も旗揚げしました。この時期から目に見えない放射能との諦めと共存を強いられます。茨城に工場があるから企画してもらえないこともありました。そんな時でも常総生協は先陣を切って盛り立ててくれ、5年経つ頃には国や大手会社の復興支援が終わり、それまで経験しない疎外感が感じられ悔しくて辛かった思いを感じておりましたが、変わらず心強い存在でした。
10年経って塩屋の立ち位置も随分変わりましたが、今一度震災の苦しくも有り、全力で前を見ていた頃に立ち戻り組合員の皆様に喜んで頂ける商品作りに邁進致します。

・~4月1回「塩屋」の取り扱い商品~

96番:涸沼のしじみ(冷凍)・・・200g 360円(税込389円全国でも有数の産地、地元涸沼より高鮮度のまま冷凍してお届けします。(※上記に画像あり)

97番:網走͡湖産冷凍しじみ(大粒)・・・150g 415円(税込448円北海道網走湖で漁獲した大粒のやまとしじみです。砂抜き後、冷凍してお届けします。

★塩屋さんおすすめ♪あさりのワインバター蒸し★

◆材料(2~3人分)・冷凍あさり…200g・バター…大1・白ワイン…大1・あればパセリのみじん切り


◆作り方(調理時間:約10分)冷凍あさりをフライパンに入れ、バター、白ワインを加え、強火で蒸し煮にする。水が不足していたら水を加える。

※2021年4月1回の商品カタログはこちら


★4月1回のおすすめ商品


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