中津ミート(神奈川県・愛川町)

担当の太田さん

地域のなかで育てる循環型の農業を目指して

こだわりの豚肉と豚肉加工品を届けてくれている中津ミート。中津ミートは、豚の肥育から加工まで一貫して行う希少な存在です。
この「一貫して行う」ことに、重要な意味が込められています。

飼料内容
キーワードは「微生物」

使用している豚肉は、神奈川県愛川町の自社農場で育てた丹沢高原豚。 飼料は非遺伝子組み換えのトウモロコシや大豆粕、玄米などが多く、さつまいもや大麦を加えることでうまみ、甘みのある肉に仕上げています。

オリジナル飼料

中津ミートの豚舎は近くに寄っても、においがほとんど気になりません。 「微生物の力を使っている」のがポイントです。 生まれてから離乳するまでの期間を過ごす豚舎では、土着微生物が 繁殖した壁に空気通すことで、脱臭と空気の洗浄を行います。

豚舎外観

その後、出荷までを過ごす肥育豚舎では、土着微生物を繁殖させたおがくずを下に敷いています。微生物は糞尿の分解を行うため、においの発生を抑えてくれるのです。 さらに、豚は床土を掘って遊んだり、時には食べたりします。 そうすることで、土着微生物が体内に入り、腸内環境を整えて健康に育ちます。

豚舎内
地域を活性化させ無駄を出さない仕組みづくり

豚舎から出た糞尿はコンポストを使って堆肥化しています。その堆肥を使って土づくりをした畑で、ナタネとエゴマの栽培もしています。できた作物から油を搾って製品化するのです。
また、地域の生産者に堆肥を分け、そこで育てた野菜を中津ミートで買い取り、加工品に使う取り組みも行っています。

畑

これらは地元に新規就農者を増やして、愛川という地を活性化させたいという想いから始まった取り組みです。
こうした循環した取り組みができるのも、豚の肥育から加工まですべて自社で行っているからこそ実現できる強みなのです。

畑の看板

安心して食べられる良質の豚肉を届けたい。それに加えて、社会貢献にもなる活動を続けていく。
地域で生きるという意味までも教えてくれる養豚なのです。

畑を見ながら(松下社長)
だから美味しい、中津ミートのソーセージ『温屠体製法』

ドイツの伝統的なソーセージの製造方法で、つなぎや添加物を用いません。

ウインナー

処理後の硬直が始まる前の温かい肉(温屠体)は、肉同士の結着が強いので、添加物などを使用しなくてもぷりぷりっとした食感の良いソーセージを作ることができます。 温屠体を使用しているのは国内でも、わずかしかありません。

製造風景

こうした鮮度の良い肉を使えるのも、生産から一貫して取り組みをしている中津ミートだからなのです。

担当の太田さん